音楽の本?



音楽関連の本を読む。
奥田英郎氏の『田舎でロックンロール』とオリヴァー・サックス氏の『音楽嗜好症』いう本。

奥田英郎氏の『田舎でロックンロール』は奥田氏の中高生時代のロック音楽との関わりを綴った自伝エッセイだけど、氏とは時代背景は30年くらい差があって、地域も岐阜と首都圏で、聴いている音楽も違うけど、もう全く自分と同じ事をしている。この本の中高生オクダ少年の行動は9割くらいは少年SIXXRKと同じ。

結局洋楽などを聴く人間がいない、理解もされない、情報もない、音源も所有出来ないという状態の音楽好き少年は皆、同じ道を通るのだろうと。

校内放送で「どうだ!」と必殺技でも出すような気分で掛けたりするけど当然、無反応とか。
それでも洋楽伝道師な気持ちで布教したがり200になるとか。
なけなしのお金で購入した音源が全く良くないのに無理やり聴き続けるとか。
情報がないので音源はラジオが頼りとか。
雑誌の情報(レビューや扱いなど)を鵜呑み(情報源がないので仕方ない)とか。
良さも理解も出来ないけど名盤や大御所だから知ってなきゃ駄目でしょと無理に聴いてみたり手に入れたりとか。

殆どの部分で何とも言えない笑いを噛みしめながら読んだけど少年オクダが音楽の授業で無理言ってDeep PurpleのHighway Star を掛ける所なんてね・・・
『どうだ、おまえらこれが本物のハードロックだぞ。心して聴け。わたしは心の中で啖呵を切った。』
などと始めるのだけどクラスメートは無反応のままで
『ロック鑑賞のプログラムは気まずいままに終わったのでありました。わたしは退屈な音楽の授業に革命を起こしたはずなのに、とんだ一人相撲である。ロックの伝道師は孤独を余儀なくされるのであった。』
で終わるという・・・なぜこういう事をしてしまうのかと・・・少年SIXXRKにも問いたいね、オジサンSIXXRKは。このような場面に若干の痛みも伴いつつも笑える人、インターネット普及前に音楽好き少年の時を過ごした人はこの本をぜひ読んで欲しい。


こうみるとやっぱり自意識だけは肥大するけど、素晴らしく無知という状態で自分は洋楽が好きで詳しいという何も凄くないものに優越感を得て変な拗けたアイデンティティーだけをじっくり煮込んで煮込んで熟成してしまうのだろうと。


マイナーなものになればなる程、とにかく情報が得られないというのがインターネット普及前の特徴であったと思う。
だからそれを得るための必死さと飢えが凄くてそれが熱や高揚、感動に繋がっていたと思う。


インターネットの普及で音楽に限らず検索すればすぐにそのモノの素性が分かってしまうから、買い物や製品選びで失敗するリスクが殆ど無くなっていて、音楽で言えばジャケ買いで、とんでもないのが出てきたなんて事もしなくなる。


そうゆう効率の良いと思える事だけをして失敗のリスクもない自分は賢い消費者だぜ!というように思いこんでいるから、スマホの課金ゲームが大人気なのかな何て飛躍した事を思った。
スマホを持ってもいないので課金ゲームがどんなものかは分からないけど、何が出るか分からないカードをたくさん課金して引いたりするということかなと。
凄い良いモノが出るかもしれないし、全くいらないモノが出るかもしれない。
「評価が高くコスパが良いモノを自分で調べて最安値で手に入れている賢い消費しかしない私」と思い込んでいるから消費に対する刺激が欲しいのかなって。


閑話休題


オリヴァー・サックス氏の『音楽嗜好症』は
なぜ人とい生き物は生命維持に意味のない音楽を聴くのか、それが世界のどの文化にも存在するのか、人間の脳にどんな作用を及ぼしているのか、脳の発達と音楽の関連を紐解くというような文化人類学的な部分に脳神経科学の専門的な話の内容だと結論は分からないまでも何か示唆を示してくれるようなものを期待していたのだけど、全くそんなものは書かれていなかった・・・。
単に著者が今まで出会った音楽に関する脳神経関連の稀有な患者の症例が延々と紹介されているだけで、「はぁ・・・そうですか」と思うだけで全然進まない本で暫く本を買わないで済んでしまった・・・。
以前読んだ、NHKスペシャル取材班の『ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか』の音楽文化に特化したような内容を勝手に期待して全く別な内容であった・・・。
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  1. 2014/11/24(月)|
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