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SIXXRK屋さん大賞

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少ないながらも今まで読んだ本の中で一番だと思える。
それまでは伊坂幸太郎の重力ピエロだろうか。

好きな本の条件、要素は二つで、
一つはその本(著者)から伝わる、流れている根本的思想に強い共感を覚えること。
もう一つはストーリーの面白さ。
この二つが自分の中で高い次元で記されていると非常に本としての評価が高くなる。
(映画だと映像的な面白さが加わる。思想やストーリーがつまらないと思っても楽しめる好きな作品もある。トロンやトランスフォーマーなど)

二つの条件が合わさる事が一番良いとはいえより重要な要素は前者の思想への共感。ストーリーの面白さは有能な作家が読者に対してサービスに徹した娯楽作品を作ってもらえれば安易かどうかはともかくとしても数多いとは思う。
重力ピエロはストーリーの面白さというより己の思想とのシンクロが高過ぎて一番の小説に上り詰めていた。
逆に東野圭吾はストーリーはつまらなくはないものの第一の要素があまり合わないと感じるから好きになれない。数多くある作品から有名ではない二冊しか読んでないから断定するのは憚られるけど。

この高野和明のジェノサイドは二つの条件が最高の形で合わさった作品。
第一要素の部分に関して言えば自分の中の集大成と言っていいくらいの位置付けなシンクロ率。
さらに娯楽作品でありながら、内容が非常に濃く「楽しいけどサクサク読め、すぐに読み終わってしまった」といったような軽いものではない読み応えの高い本になっているのもよい。
以前文庫の解説において読書の意義を「知的好奇心と知識欲を満たすこと」という著者の発言があったけれど、それをこの本で現すように巻末の参考文献もかなりの数で、事前取材、調査なども綿密だったと思わせる力作。

高野和明作品は好きな作品が多く、グレイヴ・ディッガーや13階段も傑作。

高い、重い、大きい、硬いというハードカバーであっても購入して良かった。なにせ文庫を待っていたらこの作品に出会うのが2014年になっていたであろうから。

情報戦略分析官のルーベンスとハイズマン博士がとてもよい。この二人が出てくる所がこの本で特に好き。

本を買いだめしているから読むのだけれどもスケールの大きさといい思想のシンクロ性といい暫く他の本は読まなくてもいいやと思える程の作品。
読み終わった後は映画V フォーベンデッタを観た後のような興奮に。

ジェノサイドと重力ピエロで殆ど自分の思想は読みとられてしまいそうだと感じる浅いヒト SIXXRK。
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